市民でつくろう! 朝霞基地跡地公園

朝霞市に残された米軍キャンプ跡地。 緑を生かした公園づくりをみんなで考え、参加しましょう!!

2009年08月

無駄な国家公務員宿舎建設予算をストップしよう! 豊かな自然林潰す 朝霞宿舎新設は真っ先に凍結を

 民意が示された。無駄な公共事業はいらない、と!
この308議席、国民が選択した結果である。民主党は高速道路無料化、子ども手当て月額2万6千円の財源として徹底的に税金の無駄遣いチェックをするとしている。
 川辺川、八ッ場ダムの中止。時代に合わない国の大型直轄事業は全面的に見直すなどをマニフェストに掲げている。
具体的には、無駄のない行政を作るため、各省庁に対して情報提供を求めることができる強力な権限を持つ「行政刷新会議」で集中的に国の事業を見直すとしている。
 民主党はさらに官僚政治の打破を掲げ、柱の一つに「国家戦略局」設置を公表している。従来、重要法案や予算などは各省庁次官会議で決定し、閣議で決定していたが、民主党案はこの次官会議を廃止し、国会議員で構成する国家戦略局で予算総額、省庁別予算枠などを決定しようというものだ。

私たちは朝霞基地跡地への850戸もの国家公務員宿舎の新設は税金のムダ遣いと訴えている。民主党の事業仕分けでも「税金でつくる時代ではない」としている。今秋から始まる民主党の予算組み替えを注視していきましょう。

    概算要求、中止すべき=10年度予算編成で-菅民主代表代行

<8月31日1時32分配信 時事通信>
 民主党の菅直人代表代行は31日未明、民放の報道番組で、同日に締め切りとなる各省庁からの2010年度予算の概算要求について「麻生太郎首相は、31日の段階で(要求の受け付けを)やめるべきだ」と語った。
 各省庁では、麻生内閣が7月に策定した概算要求基準(シーリング)に基づき、予算要求事項を検討中。31日が財務省への提出期限となっている。ただ同党は、新政権の発足後、シーリングを見直し、「子ども手当」など10年度に実施する目玉施策を打ち出す考えを示しており、概算要求もやり直しとなる可能性が高い。(引用終わり)


〈速報〉:民主308議席、自民119議席

<朝日新聞2009年8月31日2時16分>

主な政党の議席数

自 民 119
民 主 308
公 明 21
共 産 9
社 民 7
国 民 3
みんな 5
改 革 0
大 地 1
日 本 1
諸 派 0
無所属 6

 

シンボルロード予定地 状態の良い高木多い キンモクセイの大木やアズマササの群落など豊な自然

 国家公務員宿舎予定(3㌶)と複合公共施設予定地(2㌶)、業務系施設予定地(1.3㌶)を除いた13.1㌶の植生調査結果の概要が明らかになった。
 基地跡地の植生調査結果は、8月26日に開催された第2回公園・シンボルロード整備基本計画検討会議で朝霞市が公表した。毎木調査したのは第1期整備予定地の図書館脇1.7㌶とシンボルロード1.8㌶。その他9.6㌶は群落調査を行った。
 第1期整備予定地の図書館脇とシンボルロード予定地は、図書館脇のK区はヤマザクラ、ムクノキが多く、素晴らしい広葉樹の森になるだろう。シンボルロード予定地のJ,H区は比較的状態のよい、アメリカスズカケノキ、エノキ、ムクノキ等の高木で構成されていることなどが判った。
 第2期整備地区は群落調査ながら、いままでまったく情報のなかったキンモクセイの大木やアズマササの群落、池などの存在が明らかになった。
 なぜもっと早く、植生調査を実施しなかったか。昨年、作成された基地跡地利用計画書は基地跡地の植生がどのようになっているのか不明のままで作成された。今回の植生調査結果を元に先入観念なしに跡地の利用方法を検討することが大切である。

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    植生調査結果の概要

◇ 調査日 2009年8月12~15日
◇ 調査者 (株)エコル
◇ 調査対象 第1期 図書館脇1.7㌶ シンボルロード1.8㌶ → 毎木調査
         第2期 公園本体部9.6㌶ → 群落調査

■調査の方法
イメージ 1 調査対象地全体を敷地内道路や建物配置と植生状態からA~Kの11区分に区分けして、区ごとに樹木の高さに応じて階層を高木層・亜高木層・低木層・草本層・蔓層の5層に分け、林内を歩きながら各層に出現する植物を記録した。

■結果の概要  武蔵野の潜在植度が低い樹林
 武蔵野の雑木林を代表する樹種であるコナラはシラカシ以上に個体数が少なく、わずかにG区の低木層に1個体見られたのみである。
 スダジイも種子の供給源はあるが、実生苗が見られない。風散布型のシデ類は全く見られなかった。おそらく付近には種子の供給源となる個体がほとんどないのであろう。

 一般的に雑木林などでは放置後40年経過すると、武蔵野台地の原植生(潜在自然植生)と考えられるカシ・シイ林への遷移途中相を示す植生状態(亜高木層を常緑広葉樹が独占し、林床を常緑低木が覆う)が成立するのであるが、当該地にはこのような相が見られないのは、
① 植生遷移の出発点がほぼ裸地状態であった
② 周辺に種子供給源がない
③ どんぐり散布を助ける哺乳類の不在
④ 地表がアスファルトやコンクリートに覆われている部分が多く、乾燥に弱いドングリの発芽を妨げている
等が考えられる。
 林内には根返り倒状や傾斜木が多く、アスファルトやコンクリートの被覆、土壌の固結等で根系が極めて浅く、強風に弱い体質となっていると考えられる。

 林床にはアオキ、ヤツデ、シュロなどの鳥散布型の常緑性植物が徐々に増えつつあり、林床が暗く、単純化しつつあるが、まだ落葉性の灌木のほうが多く、落葉樹の実生も多い。
 草木のほとんどは路傍や荒地に見られる種類は少なく、自然度はかなり低い。ニセアカシアはトゲが多く、公園木としては適さない。

■区分地の概況

A区 (全体が樹林状態)
放置状態になってから大きく成長したムクノキが高い優先度を示している。アカメガシワ、アオギリ、ヤマグワ等がかなり高い優先度を示している。そのほか外来種で繁殖力の高いニセアカシアも多いが、比較的寿命の短い樹種であり、多くが衰退傾向を示している。
B区 (全体に樹高が低く、草地も多い)
アスファルトやコンクリートに覆われた部分が多く、樹木の丈が極めて低い。現在はアカメガシワが極めて多く、将来はムクノキが独占する可能性がある。
C区
イメージ 2  米軍時代に植栽されたと思われるアメリカスズカケノキの並木があり、また同様に植栽されたと思われるニセアカシアもある。戦前からあったと考えられるスダジイの大木もある。現在はムクノキがかなり多くなってきており、遠からず、プラタナス並木にムクノキが混じった林冠を形成するだろう。
D区 (ヤマザクラが多く、モウソウチク林が密生している)
ヤマザクラが多く、モウソウチクが密生している。イチョウの並木とケヤキやムクノキの大木もある。モウソウチク林は極めて密生し、林内は暗く、林床には草本や低木がほとんど見られない。
E区 (高木層少なく、草地状でクズに覆われている)
ほとんどが草地となっている。西側にはイチョウや円形に植栽されたキンモクセイの大木が5本生育している。
F区 (モウソウチク林化ししつある)
多いのがムクノキ、次いでアオギリが多い。ここもモウソウチク林化するであろう
G区 (草地多く、アズマササ群落がある)
アメリカスズカケノキやニセアカシアが植栽されているが、高木層で優占するのは樹高の低いヤマザクラとムクノキである。ここにはイロハモミジやケヤキも混じっている。北側でアズマササ群落があるほか、コンクリートに覆われた部分も多く、植生が極めて貧弱である。
H区 (状態のよい高木が多い)イメージ 3
ヒマラヤスギ、ニセアカシア、モミジバスズカケノキ、ヤマザクラが植生されているが、ムクノキとミズキが多く、優占種となっている。亜高木層にも常緑広葉樹がなく、陽樹の落葉広葉樹が見られるのみである。
低木層にクスノキやユズリハなどの常緑高木が出てきているので、数十年経つと林冠構成種として常緑広葉樹が混じるようになるだろう。
I区 (アカメガシワ、ムクノキとミズキ増加中)
アメリカスズカケノキやニセアカシア、ヤマザクラが植生されているが、高木層にはアカメガシワ、ムクノキとミズキが増えつつある。低木層にシラカシが出てきているので数十年経てば林冠に常緑広葉樹が混じるようになるだろう。
J区 (状態のよい高木が多い)
比較的状態のよい、アメリカスズカケノキ、エノキ、ムクノキ等の高木で構成されているが、数カ所のニセアカシア群落にはベッコウタケなどの腐朽菌が蕃殖しており、倒木等危険な状態にある。
K区 (ヤマザクラ、ムクノキが多い)
ヤマザクラ、ニセアカシア、アメリカスズカケノキ、ヒマラヤスギ、イチョウが植栽され、主木となっている。亜高木層にエノキ、アカメガシワ、ムクノキ等も育ちつつある。低木層には常緑広葉樹は少ないので、それらの種子の供給下で常緑広葉樹が林冠構成種となるには数十年かかるであろう。

首相直属の国家戦略局設置で ムダ予算の大幅な組み替えへ 公務員宿舎凍結が課題

イメージ 1 政権交代が確実視されてきた。30日の投開票が終わると一気に連日政権の組閣が開始され、新内閣が発足する。民主党はマニフェストで官僚政治の打破を掲げ、柱の一つに「国家戦略局」設置を公表している。従来、重要法案や予算などは各省庁次官会議で決定し、閣議で決定していたが、民主党案はこの次官会議を廃止し、国会議員で構成する国家戦略局で予算総額、省庁別予算枠などを決定しようというものだ。
 民主党は政権獲得後に予算組み替えを掲げており、現在、財務省が進めている2010年度予算編成は大幅に変更になる可能性が高まった。予算編成は例年、7月末に予算の大枠を定める概算要求基準(シーリング)を決め、それに基づき、各省庁がどれだけの概算予算が必要かを8月末までに提出。財務省が9月から査定を本格化し、12月下旬に政府案が決まる流れである。
 政府がすでに決定したシーリングを白紙撤回し多場合、予算策定作業は大幅に遅れるのは必至と見られる。国家戦略局の仕組みや権限なども明らかになっていない。このため、2010年度予算編成は、年内の編成作業は難しく、越年予算の可能性も出てきている。
 私たちは、無駄な公共事業に国家公務員宿舎新設を挙げている。選挙後は大きな国民世論を喚起して、朝霞基地跡地への国家公務員宿舎新設予算凍結に向けて運動を展開したいと考えている。
 ぜひ、多くの市民のご支援、ご協力をお願いします。


       首相秘書官を大幅増・民間登用…民主方針

(2009年8月27日03時01分 読売新聞)
イメージ 2 民主党は26日、衆院選で政権を獲得した場合、政治主導の政策決定を進めるため、現在6人の首相秘書官を大幅に増やし、民間から登用する方針を固めた。
 首相直属機関として新設する「国家戦略局」のメンバーを首相秘書官と兼務させる考えで、20人以上増やす案も浮上している。
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検討会議委員 跡地見学実施 巨大なキンモクセイは天然記念物級 あらたに池も発見

イメージ 1 基地跡地を見学する検討会議委員ら。現状把握は大切である=26日、朝霞基地跡地ゲート前で
 第2回朝霞基地跡地公園・シンボルロード整備基本計画検討会議が26日、中央公民館で開催された。開催に先立ち、会議委員9名と高橋審議監、土屋都市建設部長ら市職員、コンサルタントが基地跡地の見学を行った。これは8月12~15日に実施された植栽調査結果の現地説明も兼ねて実施された模様。植生調査では巨大なキンモクセイの発見や池の存在が明らかになった。
 会議の冒頭、卯月盛夫委員長(早大教授)より、市内の15団体が連名で提出した15項目の申し入れ書が委員と傍聴者に配布された。

◆市民との意見交換会、市民の現地視察開催へ
内田都市計画課長より、第1回検討会議の意見の整理として
① 市民意見の取り入れ → 市民との意見交換会やパブリックコメントを実施する
② 市民の現地見学会の機会 → 市民の現地視察は実施する
③ 生態系調査の実施 → 植生調査の結果を基に必要性に応じて実施
④ 公園の独自色について → 検討し、会議に諮りたい
⑤ シンボルロードの必要性 → 基地跡地利用計画書に位置づけられている
などが報告された。
特に私たちが求めていた市民との意見交換会や市民の現地視察実現は大きな成果である。
跡地の市民見学会の申し入れについて8月17日付けで拒否の回答をした朝霞市がたった10日間で手のひらを返すように市民見学会開催をすることになった。
 卯月委員長の存在が大きいのかもしれない。卯月委員長は「市民とのまちづくり」を大切にしている方だ。期待をしたい。
続いてコンサルタントより、植生調査の概要が報告された。神田都市計画課主幹より、公園・シンボルロード整備の基本コンセプト(案)提案後、既存植生を活かしたゾーニングイメージが示された。

◆女性委員ゼロ、高齢者ばかりの委員構成
 委員の主な発言は以下のとおり(敬称略)
イメージ 2 2名の委員が欠席して開催された検討会議。正面中央が卯月委員長。女性委員はゼロだ=26日、中央公民館で
横井:今回の委員は女性が一人も入っていない。それも高齢者ばかりである。公園を使う若いお母さん、お父さんなどの意見を取り入れるべきだ。市民との意見交換会は土日に開催をしてほしい
卯月:多くの市民との意見交換は必要だ。シンボルロードという言葉が一人歩きしている。整理する必要がある
戸田:植生調査から「やっかいな場所」という印象。植物は遷移で考えること。この跡地の森を将来どのようにするのか、一つとして30~50年かけて武蔵野の雑木林にする案、二つ目が明治神宮のような常緑樹の森にするか、三つ目が広場など人工的な公園を目指すのか
この森をどのように育てていくのか、方針を決めることが大切
※遷移= 一定の地域の植物群落が、それ自身の作り出す環境の推移によって他の種類へと交代し、最終的には安定した極相へと変化していくこと。
横井:市民の要望と専門家を交えて検討すべきだ
大畑:市民団体の15の要望事項はもっともだ。緑を十二分に活かし、まちの活性化になることを望む
浅川:避難場所としての活用、防火林としての利用などすべき
横井:跡地周辺には中央公園、青葉台公園などが既にある。これらを含めた全体でどうするのか論議が必要だ
吉田:シンボルロードの使い道はイベントだけか、防災拠点構想と市の計画との関連はどうなっているのか
卯月:次回は事務局より、複数案を提案してもらい具体的に論議したい
浅川:いろんなゾーンがあって良い。写真の広い広場に木が一本では皆さん不安では
金子:他市からの来園者用の駐車場をどうするのか
高橋:高齢者、障害者も憩える公園へ
戸田:計画はマイナスから発想。ランドスケープ(景色、景観)、遷移の考えが基本。
   植物時間、時間をかけて育てる考え必要。今回案は物足りない。もっと絞り込み必要。空間、利用、整備の三つが大切。周辺公園を含めてネットワークを。みんなで一緒に考えていくことが大切だ。
卯月:次回は論点を明確にした後、市民との意見交換をしていきたい
事務局:次回の日程は調整後、別途お知らせします。

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◇今回の会議をリードして頂いている卯月委員長と戸田委員の略歴

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卯月盛夫(うづきもりお)

昭和28年5月6日生まれ
早稲田大学建築学科、同大学院修士課程修了後、
ドイツのシュトゥッツガルト大学大学院博士課程留学、ハノーバー市・シュトゥッツガルト市都市計画局勤務後、トリーブ教授主宰の都市デザインアトリエ勤務、
帰国後、世田谷区都市デザイン室主任研究員、世田谷まちづくりセンター所長、1
995年4月より早稲田大学教授、工学博士。

研究テーマは、「ユーザー参加の建築設計」「参加のまちづくり」「都市デザイン」「景観設計」「ドイツの都市計画・都市政策」等。
現在、「高知市まちづくりファンド」運営委員長「目黒区自由ヶ丘TMO運営会議」議長、芽ヶ崎市「景観まちづくり審議会」会長・都市計画学会理事
主な著書(共著)は、「まちづくりの科学」「新時代の都市計画2、市民社会とまちづくり」「地球時代の自治体環境政策」「まちづくり読本」他。

アドバイスの視点・方針
市民の主体的なまちづくり活動が、コミュニティの再生を促し、「新しい公共」を切り拓くことになると思います。


イメージ 4 戸田芳樹(ランドスケープアーキティクト)のプロフィール

1947年広島県尾道市生まれ。
東京農業大学造園学科卒業、
1970年から73年まで京都等において作庭の実務、
74年からアーバンデザインコンサルタント勤務の後、
1980年(株)戸田芳樹風景計画を設立。
1989年に諏訪湖畔公園により東京農業大学造園大賞、
1994年にコリア庭園により日本公園緑地協会長賞、
1995年に修善寺「虹の郷」により造園学会賞を授賞。
2005年「愛地球博」のランドスケープディレクターとして個別のランドスケープ・デザインの実務についての監修・指導を務め、万博のセンターゾーンのこいの池など日本広場を設計した。

 『古里・尾道は、風景を通して自分の歴史を見詰めるには最適な町である。自分の親、祖父の記憶までも、積み重ねることが、尾道なら可能という。そんな古里を思うにつれ、戸田は感じる。「日本は戦後、風景を壊してきた。風景をどうつくっていくか責任は重い」と』(中国新聞社2002.12.6より)

 余談だが、小津安二郎監督の「東京物語」の中で、笠智衆と東山千栄子が暮らす尾道の家は、戸田芳樹さんの実家が舞台となった。

民主党は公共事業の抑制 自民党は推進 民意はどちらに 公務員宿舎もムダな公共事業だ

 国家公務員宿舎建設はまさに官僚の既得権である。さいたま市にある関東財務局にいくと国家公務員宿舎関連の部門がいくつもある。そこに働いている人も多い。年間予算も莫大な額が張り付く。特に国家公務員関係の業務は戦後一貫して財務省の看板事業として綿々と続けられてきた。
 財務省は日本の国家予算を牛耳っている最重要官庁だ。そこが身内の権限を縮小するだろうか。ものすごい抵抗があるだろう。
 しかし、財務省がなんと抗弁しようと税金で国家公務員宿舎を作っている先進国は見当たらない。政権交代で国家公務員宿舎政策を大胆に見直す時期がやっと到来したといえる。公務員宿舎はムダな公共事業そのものである。

 それにしても今回の選挙は民主党の一人勝ちのようだ。今日の朝日新聞の中盤情勢調査では320議席獲得もと報道されている。衆院3分の2以上獲得は二院制否定につながり好ましくない。


   《にっぽんの争点:公共事業》再び推進か 削減か(1/3ページ)

<朝日新聞2009年8月25日11時40分> 
イメージ 1 公共事業への姿勢は、自民党が「推進」、民主党が「抑制」とはっきり分かれる。
 「公共事業イコール悪、と言われ続けたが、必要な事業が必ずある」。衆院解散直後の7月24日、日本土木工業協会を訪れた麻生首相は強調した。自民党のマニフェスト(政権公約)にも「空港、港湾、高速道路など基幹ネットワークを整備」といった公共事業を肯定する言葉が並ぶ。
 小泉政権の4年前の総選挙では、公共事業を抑制する立場だった。昨年来の不況で転換。09年度の公共事業費は、当初予算の7兆円から補正予算で9.4兆円に増やした。マニフェストでも「経済危機を乗り切るため」の時限的な対応として、当面3年間の財政出動と積極的な公共事業を打ちだした。

 民主党は公共事業の抑制を明確にしている。鳩山代表は「我々が政権を取れば、古くなって時世に合わない大型公共事業は基本的にやめる」といい、マニフェストでは削減額を「1.3兆円」と明示。中止する事業の具体例として、川辺川ダム(熊本県)と八ツ場(やんば)ダム(群馬県)を挙げた。子ども手当などの目玉公約を実現するため、公共事業の「無駄」に切り込んで財源をひねり出す考えだ。
 公共事業の「費用対効果」をどう考えるか、についても両党で違いがある。

 自民党は「『命の道』や生活道路など、地域生活に不可欠な道路は、費用対効果にとらわれることなく積極的に整備を進める」と約束する。過疎地などの声に配慮した。
 道路建設の妥当性を判定するため、国土交通省が掲げる基準は、完成後の効果が、工事や維持管理にかかる費用を上回ることが条件。ただ、今春、建設費に見合う効果が期待できないとして凍結した国道の工事について、別の基準を加えたり、効果を上乗せしたりして、再開した。費用対効果にとらわれない道路建設は、すでに進んでいる。
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 衆院選用に設けられてから、この1か月間に、多い日で1日1万人以上の利用があった。各党が掲げる政権公約(マニフェスト)への関心が高まっていることを反映したものと言えそうだ。続きを読む
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