市民でつくろう! 朝霞基地跡地公園

朝霞市に残された米軍キャンプ跡地。 緑を生かした公園づくりをみんなで考え、参加しましょう!!

2009年10月

豊かな森が朝霞の誇り 植栽調査や専門家のアドバイスで 段階的に時間かけ整備へ

 28日に行われた第3回基地跡地公園・シンボルロード整備基本計画検討会議に配布された資料の中から、17日に実施された現地見学会と意見交換会の意見が整理されたものを紹介します。
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 跡地見学会終了後、設問へ意見などをポストイットに書き込む参加者=17日、基地跡地見学会で

 大項目は「公園の緑」「朝霞らしさ」「利用機能」「シンボルロード」「市民参加」「その他」の6項目に対し、提出された意見をまとめている。

●公園の緑

(1)現在の植生を活かす・豊かな緑を持続する(高木から低木まで) 
 <なるべく手をかけない> 10件
・ 市の厳しい財政もあるので、なるべく手を入れるのは最低限にして、自然豊かな生きた公園にしてください・
・ 全体的にはあまり木を切らず、残す方向でお願いします。
・ 基本的には現状でよいのでは。風通しを良くする。整理は必要だろう。
・ 極力木を切らない。貴重な森として後世に残す方が良い。
・ 散歩道以外は立ち入り禁止にして、今あるうっそうとした森のままが良い。夜はあぶないから閉めてもよい。
ほか5件 
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意見交換会の会場には見学会で記入されたポストイットが分類されてボードに貼られた=17日、市役所の会場で

<既存の樹木を活かす> 4件
・ 森林浴ができそうな公園。ちゃんと木に育って欲しい。
・ 手入れして土にあった樹木保存。ドングリ計850戸増やし常緑、落葉混合にもっていく
・ 朝霞市の森は互いに影響しあっている。この森はその中の重要な一つ。今ある木を活かした公園づくりを望みます
・ 雑木林を残し、芝生広場はやめてほしい。既存樹木は保存して計画
<低木を大切にする> 3件
・ 下枝をむやみに切らないで欲しい。上手に切って、子ども達が自己責任で木登りできるようにする
・ 野バラなど低木を活かしてほしい。常緑樹が低木で見られた。保存の努力を
・ 枝を払ったり、下草を刈るなどしてできるだけ残す

(2)必要に応じて手をかけて森を持続させる
 <雑木林をつくる> 13件
・ 緑の森と思っていたが、舗装の上に出来上がった人工林?であるのは当たり前だが忘れていた。本当に森にするにはアスファルトを一度はがして植林という物を考えたい
・ 雑木林公園として再生しましょう。20年、30年、50年の計をもって森をつくっていく
・ なるべく雑木林として今ある姿が好き。上も木に囲まれる感じを活かして欲しい
・ 緑は手を入れて残し欲しい。今のままではダメになってしまう木もあるので少し手を加え、自然まま残してほしい。どこにでもある公園はいらない
・ 5月の見学会と今回の見学会では森の様相が変わっていた。四季折々に楽しめることがわかった。ドングリ系の樹木も植えながら雑木林を目指して林づくりをしていきましょう
・ アスファルトは撤去し、広場でなく植林して朝霞の森にしましょう
ほか7件
 <害になる木は切る> 7件
・ 外来種の排除。日々の手入れ
・ 公園の木にしては大きすぎ。日当たりが悪い
・ どの木を残すか決めて、元気な森になるように工夫したい
・ 倒壊の危険のある木以外は残し、今の状態を次世代に継承する
ほか3件

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 跡地には豊かな特徴を持った樹林が再生している。これをどのように生かしていくか、多くの市民の知恵と専門家の協力が必要

(3)四季折々感じる緑にする  7件
・ できればメタセコイアの木を何本か植えて下さい。秋の紅葉がきれいで公園のシンボルになると思います。
・ 中央のイチョウがすばらしい。紅葉するところを見てみたい。
・ 四季公園とし、年間を通じて楽しめて、市民の憩いの場所であればよいと思う
・ 鳥の声、さえずりが良く聞こえてとても気分がよいです
 ほか3件

(4)現在の植生を活かした適切なゾーニングと段階的な整備 4件
・ 段階的な計画、整備を。枯損木、実生(アカメカシワ、クワなど)の小中木、アズマササ等の伐採。市民参加による公園の育成
・ 場所によって植生が違うのでそれぞれ活かすようにしてほしい
・ プラタナス、ムクなどの良好な大木をランドマークとし、その他は樹木の状態ゾーニングに合わせて樹林整備を
ほか1件

(5)既存の空間を芝生広場として活用する 4件
・ 必要 空間を利用して芝生の広場
・ 必要 樹林でないところは広々とした広場にしてほしい。施設は最小限とする。小さな起伏も子どもは楽しいのでうまく活かしてほしい
・ 不要 まわりに広場が多く(青葉台、中央、あけぼの)芝生広場にしないでほしい。するならペンタゴンがあった所は地下がコンクリートと聞くので、芝生広場として又は野草園として
・ △必要 ビオトープなど誰でも入れる所

次回に続く


【情報】大林組 公務員宿舎事業計画説明会 11/14(土)開催へ

■14日(土) 午後2時~ ゆめぱれす「高砂の間」で
 跡地への公務員宿舎新設事業の計画説明会の告知看板が29日、大林組により現地に設置された。
 説明会は午後2時から大林組が実施し、その後財務省関東財務局と朝霞市が初めての説明会を開催すると告知板には表示されている。
朝霞市役所に問い合わせたが、資料の閲覧は2日以降になる模様。
取り急ぎお知らせまで
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 基地跡地の公務員宿舎新設予定地に設置された計画説明会の告知看板。
右側の小さな表示板が説明会の案内告知。字も小さく気付く人は少ないようだ。
左側の大きな表示板は事業計画表示のみ記載されている=30日、写す 

まだ、朝霞市のホームページの「開発情報欄」にはアップされていない(30日20時現在)
http://www.city.asaka.saitama.jp/kaihatu-koukai/2009.html

専門家チームで、現在の基準「基本高水流量」の見直しを 海岸浸食対策などトータルコス算出し比較へ

 現在のダムなど水系内の治水事業を計画する際の基準となっているのは、河川の各地点でのピーク時の流量である「基本高水流量」である。
 前原国交相は、基本高水流量を基準としていることについて「ダムをつくり続けるための方便だ」として専門家チームで抜本的に見直す考えを示した。再検証に当たっては、基準の見直しのほか、「ダムに頼らない治水方法に変える」とし、山の保水能力改善やダムへの堆砂の除去費用、砂が海に流れないことで起きる海岸浸食で必要になる護岸工事などトータルコストも算出して比較すると建設通信新聞が伝えている。
記事全文は以下の通り


1      42ダムの再検証へ専門家チーム 「基本高水流量」を抜本見直し

<建設通信新聞2009年10月28日>
 前原誠司国土交通相は27日、全国のダム事業の再検証に当たっての基準づくりに向けた専門家チームを立ち上げる考えを示した。現在のダムなど河川整備の基準となっている「基本高水流量」の見直しを進める。あわせて、ダムに頼らない治水の観点による新しい河川整備方法の検討も進める。検証作業には、これまで中止する考えを示していた八ッ場ダム整備事業も組み入れ、142事業を対象とする。

 現在のダムなど水系内の治水事業を計画する際の基準となっているのは、河川の各地点でのピーク時の流量である「基本高水流量」で、例えば利根川水系では群馬県の八斗島の基準点で1秒間に2万2000m3の流量をピークとして河川整備を進めている。
 前原国交相は、基本高水流量を基準としていることについて「ダムをつくり続けるための方便だ」「この前提が変わらなければ、結果としてダムをつくるという話になる」として専門家チームで抜本的に見直す考えを示した。再検証に当たっては、基準の見直しのほか、「ダムに頼らない治水方法に変える」とし、山の保水能力改善やダムへの堆砂の除去費用、砂が海に流れないことで起きる海岸浸食で必要になる護岸工事などトータルコストも算出して比較する。「河川整備の手法を見直す中で、トータルとして河川に関係する公共事業費を大きく圧縮したい」とした。

 再検証の対象には、これまで「マニフェスト(政権公約)で中止という方針が示されている」ことを理由に中止方針を早々に表明していた八ッ場ダム整備事業も組み入れる。いわば“特例除外”されていた八ッ場ダム整備事業を、ほかの141のダム事業の検証作業に組み入れ、「予断を持たず再検証する」と路線変更を強調することで、前原国交相との直接対話を拒否していた地元住民が軟化することに期待を寄せた。
 ただ、「マニフェストの中止方針は堅持する」考えで、八ッ場ダム整備事業の中止方針を撤回してはおらず、ダムに頼らない治水方法や新しい基準の策定によって、八ッ場ダム整備事業が「不要」と判断されるという自信の表れにも見える。

 再検証のスケジュールも、不透明な面が否めない。すでに財務省に提出した2010年度の予算概算要求では、ダム事業を含む河川局の予算が盛り込まれている。前原国交相は年内に予算概算要求に盛り込む事業の仕分けをする考えだが、ダム事業の再検証作業のスケジュールは「まだ決めていない」
 「年内に10年度予算に盛り込むダム事業の推進、見直し、凍結の仕分けをし、凍結を決めたものはピーク流量のあり方を含め、良いかどうか、考える」としていることから、来年度予算に盛り込むかをまず決め、凍結となった事業を再検証する流れが想定される。ただ、予算概算要求の事業仕分けに当たっての基準が明確になっていないため、再検証と概算要求の事業仕分けの関係性が今後、注目されそうだ。(引用終わり)


      <事業仕分け>体制大幅に縮小、7人で再開 対象減は必至

<10月29日21時56分配信 毎日新聞>
 行政刷新会議(議長・鳩山由紀夫首相)の下で「事業仕分け」にあたる国会議員チームの人選やり直しが29日決着した。政府側の人選に民主党側が反発して作業が中断していたが、統括役の枝野幸男元政調会長ら7人で再スタートし、30日に財務省からのヒアリングを再開する。ただ、スケジュールがいきなり遅れた上、当初の32人体制が大幅に縮小されたため約240と見込んでいた仕分けの対象事業が減るのは必至だ。続きを読む

意見交換会の総括論議に終始し、素案は示せず 緑の樹木を活かした公園では一致 シンボルロードでは違い多く

イメージ 1 朝霞市役所大会議室で28日、第3回 朝霞基地跡地公園・シンボルロード整備基本計画検討会議(委員長・卯月盛夫早大教授)が開かれた。今回は複数の整備案が提示される予定であったが、それ以前の公園整備の基本コンセプトをどのようにするかが決定していないため、残念ながら整備案は示されなかった。

◆今回の会議で論議されたのは、まず始めに第2回会議で出された主な意見に対する朝霞市の考えが示された。
Q:朝霞市全体の防災計画との整合性は
A:防災所管部署で整理したうえで、第4回検討会議に提案する
Q:駐車場の考え方はどうなっているのか
A:第4回検討会議に駐車場を含む基地跡地の素案を提案する予定
Q:公園・シンボルロードの管理方法は
A:公園整備の内容と同時に検討をお願いしたい
続いて市側から、跡地公園について朝霞市基地跡地利用計画書では「総合公園」と位置づけられているとして、半径10km圏内の5㌶以上の大規模公園の紹介があった。

◆17日に行なわれた基地跡地見学会と意見交換会で出された意見について紹介があり、「公園の緑」「朝霞らしさ」「利用機能」「シンボルロード」「市民の参加」の5項目について論議された。今回の会議はこの論議で終始した。

主な論議の要点は
金子委員:民主党政権になって公共事業等の見直しがされているが、基地跡地への影響は
高橋審議監:いまのところ変更はない。情報収集中です。

「公園の緑」
卯月委員長:市民の意見としては「里山のような雑木林」が多かった
戸田委員:皆さんの意見としては基地跡地全体の緑を生かすことでは一致している。どのように作り上げていくのか。専門家の意見なども入れて検討していく必要がある。
横井委員:和光市の自然保護をしている高橋さんは基地跡地の植生は独自のものがあり、大変貴重と言っている。埼玉県生態系保護協会などの専門家も跡地を見ているので意見を聞く必要がある
戸田:跡地は孤立して自然林ができた「特殊な遷移」形態だ。このまま残して植生の変化を観察するという方向もある
卯月:朝霞にしかない「特殊な遷移」形態を生かすことは独自性がある
金子:小学生などが植樹して育てることもあっていいのではないか

「朝霞らしさ」・・・・米軍基地の歴史
卯月:以外と多かった意見が「米軍基地があった歴史を残す」であった。委員の考えを聞きたい
金子:以前から住んでいる市民は米軍基地は負の遺産で良い思い出ではない。米軍基地の負の歴史を残す必要はない
浅川委員:ベトナム戦争時怪我した兵士などの暗いイメージしかない。負の記録はなくしたい。武蔵野の雑木林のような公園がいい
大畑委員:名残は大事。残されている看板や標識程度なら保存しても良いと思う
高橋委員:米軍以前の陸軍被服廠時代の古い遺産もある。子どもの植樹は賛成
横井:米軍基地は戦後文化の発信地であった。朝霞のジャズは有名。フランク永井など多くの有名歌手が活躍していた。欧米などの公園には土地の由来のペレートなどが必ずある。
戸田:歴史は消せない。日本の公園はその土地の歴史がわからないから深みが感じられない。日本人が懐かしさを感じる建物の保存などは大切だ。
吉本委員:負の遺産を売り物にするのには感心しない。13万市民もほとんどの方が米軍基地などに関心はないのでは。しかし、跡地の一角に記念碑等を作ることは賛成
卯月:朝霞には米軍基地以前の永い歴史がある。深みも文化面から大切。緑は認知症の方にも効果があることを身をもって体験した。

「利用機能」
卯月:タイトルが「利用機能」では判りづらかったと思うが
戸田:「食べる」という機能は大切だ。コンセプトに入れるべきだ。バーベキューコーナーはどこでも人気。「食する」ことは「学ぶ」「遊ぶ」と同等である。
金子:跡地には今では珍しい「釣竿」に使用する竹がある。子どもたちと竹竿作りなども楽しい
卯月:ゾーニングと機能は一致しなくても良い。

「シンボルロード」
卯月:シンボルロードの名称にこだわる必要はない。例えば「遊歩道」「緑陰散歩道」などでも良いのではないか。空間をどうするのかと考えて欲しい
浅川:シンボルロードは舗装道路のイメージが強い。陸上競技場の前の広場はイベントなどの利用時は狭い。駅伝、ロードレースなど利用価値は高いのでは。いまでも道路を利用すると交通止めなどの規制が大変。
金子:路盤材を工夫してほしい。譲渡条件の道路とはどのようなものか。道路としての規制条件等を提示してほしい
横井:和光の樹林公園の周回コース900mを利用する人は多い
大畑:シンボルロードは自由に使える空間にしてほしい。公園と連続性をもったものに。

「総括論議」
卯月:10年かけて整備をとの意見が気にかかっている。交付金の期限は5年間。今後、論議を深めていきたい。駐車場の調査は平日、休日の利用率を調べること
金子:市は財政計画も委員に提示してほしい

などの論議が行なわれた。

 今回は卯月委員長のリードで多くの委員が初めてきちんとした発言を行ない、それぞれの考えが示されたことは有意義であった。しかし、多くの委員は高齢者であり、若い世代の意見をどのように反映していくかが今後の課題であろう。
 前回、総花的と批判があった整備基本コンセプトの論議を深める時間はなく、残念であった。コンセプトが決まらず素案を作っても「朝霞らしさ」が明確になってなくては問題だ。
今後の論議に期待しよう。
 次回には複数の整備案が提案される。次回予定日は11月末。

市民の憩いの森はこうして生まれた 北海道で実現した「都市林」づくり体験記

 1980年代の中頃から90年代にかかる頃、地元市民による演習林の利用は量的にも質的にも際立って拡大してきた。・・・・ここにやってくる小学生の数は著しく増加した。・・・・そのほか、老人クラブ、文学サークル、市内各地の町内会、山草会、きのこの会などさまざまな地元の団体による森林観察、森林資料館見学などが、それぞれ毎年のように行われるようになった。(「第6章 市民の森」より)

イメージ 1 著者の北海道大学名誉教授の石城謙吉氏はもとはイワナの研究家であった。37歳の時、北海道大学の苫小牧地方演習林(2715㌶)の林長に就任した。彼は望んで田舎の小さな演習林に赴任したのだ。彼は本気で苫小牧地方演習林の森を、森林と人間の、できうる限り多様なつながりの実験場にしたかったのだ。
 北海道苫小牧市の郊外に広がる、かつては荒れ果てていた森林。そこで1970年代以降、自然の再生力を尊重する森づくりが進んだ。草花、小鳥、昆虫、そして小川のせせらぎ・・・・。市民の憩いの場として、森林研究の場としても知られる豊かな自然空間は、どのように生まれたのか。「都市林」のあり方を示唆する貴重な25年間の体験記である。

 ◆広葉樹林を択伐する
 演習林の森を再建の目標は、土着の広葉樹を主体とする森を作ることにあった。ここで採用したのが「皆伐」ではなく、森の将来を考えて残すべき木と伐るべき木を選択し、森林の内容を整えるための「択伐」であった。社会の常識では、森をつくるというと木を植える。森を守るといえば木を切らないことだ。森づくりといいながら、植えないで伐る、とはとんでもない話である。
 「森づくり=植林(人工林づくり)は明治以降のドイツ林学の影響という。日本列島は、植えなくても木が生えてくるところだ。植林はスギ、ヒノキなどの針葉樹の用材林をつくる場合で、里山の大部分を占める雑木林は、自生の樹木の林だったという。自生する広葉樹による森づくりは自然の理にかなうだけでなく、もっとも安上がりと指摘している。

 ◆森の「応接間」づくり
 都市住民にとっての森林の効用は、森林空間の平穏さと快適性の中に身を置くこと。市道沿いに約20㌶の広葉樹林があった。ここを樹木園にしたのだ。樹木園の整備目標は、その森林空間を身障者、子ども、高齢者を含む訪問者のすべてがそれを味わえるようにすることであった。林道は樹木の下が通れる幅3mの最小規模とし、林道周辺には人工的な構造物、広場、休憩所のたぐいもない。森林そのものが主役である世界にすることを目指した。

 具体的整備として択伐を主体にサクラ類、キタコブシ、ホウなど花の咲く樹種を優先的に残し、中層には紅葉の鮮やかなヤマモミジなどを優先して整備。訪れる市民の休養に必要な設備づくりにも取り組んだ。林内の枯れ木や倒木からベンチやテーブルを職員の手づくりで園内各所に配置し、好評であったという。
 この他にもコンクリートの人口護岸から自然な川づくり、大小の森の池づくりなどほとんどが職員の手づくりである。毎年、毎年少しずつ、時間をかけてやってきた。使ったのはお金より頭と時間であったと述べている。

 「森林と人間」いい題である。
多くの人に読んでいただきたい本である。
 -定価700円 岩波新書- 


■著者紹介
石城謙吉(いしがき・けんきち)
1934年、長野県諏訪市に生まれる。北海道大学農学部卒業、同大学院博士課程修了。動物生態学専攻。現在、北海道大学名誉教授。
著書に『イワナの謎を追う』(岩波新書)、『たぬきの冬』(朝日新聞社)、『ウトナイの鳥』(平凡社)、『町のスズメ 林のスズメ』(福音館書店)、『日本の自然1 北海道』(共編著、岩波書店)ほか。

■目次
 プロローグ
第1章  森との出会い
   
第2章  森づくりへの助走
   
第3章  ヨーロッパの都市林
   
第4章  共生の森づくりへ
   
第5章  甦る川、賑わう水辺
   
第6章  市民の森へ
   
第7章  フィールド・サイエンスの展開
   
第8章  森と人の歴史―共生圏の系譜
   
 エピローグ

大林組 調査内容の事前説明要請を無視 市民に秘密より積極的な情報開示を

 読者の方から「いつ伐られたのか分かりませんが大銀杏の近くの銀杏の木がばっさり切り倒されていた。幹の切り口が痛々しく悲しいです」とのコメントを頂いたため、25日(日)雨があがるのを待って現地を見てきました。宿舎予定地は黄色い水糸でブロック分けと赤布を杭に取り付け目印らしきものが数本目に入り、何かの調査を行っている様子がうかがえた。

イメージ 1 青葉台公園第2駐車場(朝霞税務署横)前の宿舎予定地。イチョウの大木の横には大きな倒木が・・・・・。
 根が付いたまま倒れている。切った痕はない。強風で倒れたのではなく、人為的に引き倒された様に見える。倒れているのはムクノキか?根元から2本に別れている。一方は腐朽しているが片方は元気に見える

イメージ 2 こちらの倒木はニセアカシアだ。直径が30~40㎝の大木だ。やはり根が見える。同じ様に人為的に倒された様に見える。
 何の調査をしているのだろうか?

イメージ 3 宿舎予定地には調査用のプレハブ小屋ができている。電気も引き込まれている
 「調査に当たっては極力、既設樹木を保存するように」という請願を朝霞市議会は否決したことを思い出した

イメージ 4 緑のトンネルを作っていた見事な枝が切り落とされ、緑のトンネルが“青空天井”になってしまった。しかも切られて木はなんと桜であった=17日の跡地見学会で写す

 大林組は5月に構想段階の説明会を開いたきり、朝霞市開発条例に定められた周辺住民から提出された質問、意見書に誠意ある回答を拒否したままである。7月に大林組に提出された質問、意見書には大林組が実施する有害物質調査、樹木詳細調査などの各種調査について実施する前に市民に説明するよう求めているが回答は未だない。

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■第3回 公園・シンボルロード整備検討会議は10月28日開催です
・日時 10月28日(水)13:30~15:30(予定)
・傍聴受付 13:00~
・会場 市役所 別館5階 第6会議室
(議題)
・朝霞市基地跡地公園・シンボルロード意見交換会の概要
・公園・シンボルロード整備の基本コンセプトについてなど
詳しくは下記へ
http://www.city.asaka.saitama.jp/kaigi/pdf/h21_yotei126.pdf

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