右上が東橋
黒目川水辺再生工事説明開かれる 湧水を生かした湿地やワンド 遊歩道整備など
黒目川の水辺再生事業について工事説明を聞いた。今回の説明は埼玉県朝霞県土整備事務所が進めている黒目川の田島ワンド再生事業の詳細設計が完成したため行われた。
県によると、田島ワンド再生事業は9月下旬に事業発注され、10月には田島の地元説明会を開催予定という。地元説明会に先立ち、詳細設計と説明会の内容、今後の河川管理の方法について、28日、朝霞県土整備事務所より関係者らに工事説明が行われたもの。
事業箇所は朝霞市田島地内、東橋から新河岸川合流までの約400mの区間。事業は自然の地形を生かしたワンド※(湾処)の再生や遊歩道整備を行う。計画策定には地元自治会長や市民団体が参加した「黒目川(浜崎)水辺再生プラン検討委員会」があたってきた。
出席者からは水の取り入れ口(水位調整マウンド)の高さについて「ワンドの地盤高と同じにするとことで自然の状態に近くなるのではないか」「土砂の堆積が起きるのでないか」などの質問がでた。計画づくりに携わってきた「黒目川の景観を考える会」の小林一己代表は「ワンド上流部に導水路を設置することで、土砂堆積等は解消出来る。佐賀県の導水路を参考にした。今後、検証していきたい」と語った。
自然保護、生態系とのかかわり、子ども達への安全対策、バリアフリー設計等々幅広い問題で参加者と県職員の間で意見交換が2時間以上にわたり、熱心に交わされた。今日出された意見で採用できるものは事業に反映される。
10月23日の地元説明会後、工事着工し、来年3月末完成予定。
※ワンド
ワンド(または、湾処)は、川の本流と繋がっているが、河川構造物などに囲まれて池のようになっている地形のことである。魚類などの水生生物に安定した棲み処を与えるとともに、様々な植生が繁殖する場ともなっている。近年では、河川にビオトープを形成する手段として、人工的に作られるケースが増えている。写真は淀川の城北ワンド(大阪府大阪市旭区)ウィキベディアより
ワンド(または、湾処)は、川の本流と繋がっているが、河川構造物などに囲まれて池のようになっている地形のことである。魚類などの水生生物に安定した棲み処を与えるとともに、様々な植生が繁殖する場ともなっている。近年では、河川にビオトープを形成する手段として、人工的に作られるケースが増えている。写真は淀川の城北ワンド(大阪府大阪市旭区)ウィキベディアより
黒目川の岡橋・水道橋遊歩道整備(アンダーパス化)
◆整備イメージ