市民でつくろう! 朝霞基地跡地公園

朝霞市に残された米軍キャンプ跡地。 緑を生かした公園づくりをみんなで考え、参加しましょう!!

2011年03月

県議選争点:市内の建設業、商店会の方は国家公務員宿舎新設で本当に潤うのか

 「昨年12月朝霞国家公務員宿舎建設が、一昨年の事業仕分けで凍結になっていましたが、これが解除されました。多分、23年度中に建設に向けて国が動き出すと思われます。市としても、850戸の国家公務員宿舎ができることになりますので、ここに住む人の市民税についても年間推計で約2億6千万円になると考えております。経済効果も12億円を超えるものと期待されます。市内の建設業の方、商店会等も期待していただいていいのかと思います」
 ちょっと長い引用だが、富岡勝則朝霞市長が今年1月、朝霞市商工会新年賀詞交歓会での挨拶で述べたもの。

◇県議選立候補予定者はどうみているか
 県議選アンケートで改めて立候補予定者に朝霞市が公表している市税増収2億6千万円は確保できるか尋ねてみた。「できる」はゼロ、「できない」が田辺淳氏、「その他」が神谷裕之氏と醍醐清氏。その理由として神谷氏は「市税増収は民間の知恵と活力を導入すべき」とし、醍醐氏は「税収は間違いなく増えるが、その額については入居者の課税状況による」と2億6千万円については否定も肯定も避けた。「分かりません」と回答したのが星野文男氏、理由は「正確な資料がほしい」とし、市公表の資料では判断できないとしている。

 私たちが何回も指摘している単身赴任者300世帯が住民票を朝霞市に移動してまで朝霞市に納税するかという問題。単身赴任者とファミリー世帯が各300世帯、合計600世帯の収入を同額の900万円一律で計算していること。財務省も宿舎は若手職員用としていることから若手職員が年収900万円の収入があるかという問題。醍醐氏が指摘する様に課税状況が大変雑な試算となっていることなどから約2億6千万円の確保は難しいと私たちは富岡市長の「宿舎バラ色論」を批判してきた。
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◇ストロー効果で吸い取られる?
 経済効果12億円の根拠は朝霞市政策企画室に尋ねても「答えられない」という代物である。星野氏が指摘するように「判断する資料」を市民に開示もできず、醍醐氏が言うように単身赴任者の課税対象者がどれ位の人数になるか不明なのに「市税が約2億6千万円増えます。経済効果も12億円を超え、市内の建設業の方、商店会等も期待してください」とは虚構の「宿舎バラ色論」でしかない。

 県議選立候補者はマンションが林立し、人口が大幅に増えるに従い、衰退していく地元商店街の現実をどう見ていくのか。東京に吸い取られる「ストロー効果」をどう克服していくのか。年々厳しくなる朝霞市の財政をどうするのか。公務員宿舎を中心にしたまちづくりに依拠するのか。神谷氏が提起するような「民間の知恵と活力を導入すべき」をどのように具体化するのか。等々について有権者も交えて考える選挙にしてほしいと願うものである。

朝霞駅で救援募金活動を実施 53,205円集る

 朝霞基地跡地利用市民連絡会とその趣旨に賛同する市民の皆さんと東日本巨大地震救援募金活動を30日、朝霞駅で行った。今回は時間帯を変えて帰宅時間の遅い市民を対象に取り組まれた。
イメージ 2 市議の小山香さんも前回に引き続き参加してくれた。県議選に立候補予定の田辺淳さんも駆けつけ、救援募金を呼び掛けていただいた。一番の人気だったのは会員の方がお孫さん3人を連れて参加してくれた。かわいいお孫さんが声を揃えて「お願いします」と声を掛けると多くの帰宅中の女性の方からそれぞれの募金箱に「ご苦労さま、えらいわね」とねぎらいの言葉をかけをいただき、浄財を募金していただいた。
 会員以外の多くの市民も駆けつけてくれ、用意した10個の募金箱では足りなくなり、急遽、A4版封筒を募金用に仕立て急場をしのぐほどであった。お陰様で1時間の行動で53,205円の心のこもった募金をいただきました。
 本当にありがとうございました。

■次回は3日(日)マルエツ朝市で実施へ
次回は今度の日曜日3日、9時から本町のマルエツで行ないます。
お手伝いいただける方、よろしくお願いいたします。

県議選争点:県営公園化等で用地取得費、土壌汚染除去費の市民負担軽減を 複合公共施設の是非を問う

 国家公務員宿舎3㌶、民間業務系施設1.3㌶を除いて朝霞市が取得しようとしている基地跡地は15.1㌶。用地取得費は概算112億円と試算されている(朝霞市基地跡地利用計画書2008年策定)。朝霞市の年間予算約385億円の約30%を占め、市にとって財政負担はずしりと重い。

◇用地取得費だけで約112億円の巨費
 シンボルロードを含めた公園面積は13.1㌶。道路は無償譲渡されるので純公園面積はシンボルロード1.8㌶を除いた11.3㌶。公園用地は時価の1/3に減額となることから取得費は約74億円。
 事業用地で取得する市役所などの移転先の複合公共施設2㌶は時価のため、取得費は約38億円となる。合わせて112億円の巨費となる。
 これに土壌汚染対策費が上積みされる。対策費は有償分の土地は国負担、無償譲渡分は朝霞市負担とされる。公園と道路の無償分は9.3㌶。市の試算で対策費は130千円/㎡、仮に10%が汚染されていると約12億円の対策費が必要となる。
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◇県内の米軍跡地は全て県営公園
 埼玉県内の米軍キャンプ跡地は和光樹林公園、所沢航空公園、彩の森入間公園など全て県営公園として取得、整備されている。私たちも上田知事に対し、朝霞基地跡地についても県で取得し、県営公園で整備するよう要請してきたが、至近距離に和光などの県営公園があるとの理由により、採用されなかった。
 今回の県議選立候補予定者で基地跡地の県営公園化を公約にしたのは田辺淳氏ひとり。神谷裕之氏は県議会の一般質問等において県主体で取得、整備するか朝霞市への財政支援などを求めてきた。

◇見通しの立たない複合公共施設計画も争点に
 県施設の県税事務所、朝霞保健所、朝霞警察署の移転先とされる複合公共施設も大きな問題だ。埼玉県に問い合わせすると3施設の基地跡地への移転計画はないという。朝霞市も市役所など6施設の移転は白紙という。なんら具体性のない複合公共施設用地は減額処分対象外のため、たった2㌶で約38億円も取得費がかかる。公園緑地として取得すれば1/3に減額されることから取得費は約13億円で済む。差し引きすると25億円という巨額な無駄遣いがあぶり出される。

 私たちは先の見通しの立たない複合公共施設計画は見直しし、公園緑地として取得するよう提案してきた。県施設も関わる複合公共施設計画は県議選でも大きな争点としなければツケは後から市民に回ってくる。
アンケートで複合公共施設は不要と回答したのは神谷裕之、田辺淳、星野文男氏の3氏。醍醐清氏は「現時点では判断できない」と留保した。推進してきた野本一幸氏は回答拒否であった。
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県議選争点:大型ハコモノ開発か 緑の保全か この時代に公務員宿舎新設が必要なのか

 4月1日告示の県議選も前回立候補した現市議の田辺淳氏の再挑戦により、2議席を5人で争う激戦となってきた。しかし、東北関東大地震を受けて、県議選候補者の活動も自粛ムードに入っている。計画停電などの影響も加わり、駅頭などでの活動もさっぱり見えなくなってしまった。このままでは今後4年間の県政を預ける人を政策論議もなしに選ぶことになる。このままでは低い投票率がさらに低下し、知名度の高い現職有利とさえ言われる状況は好ましいものではない。

◇新人は政策論議の起爆剤に
 3人の新人は自分の政策を有権者に多いに訴え、政治の刷新、活性化を図ってほしい。現職は4年間の任期中の仕事が問われる。告示間近になって立候補を表明した田辺氏は先週末の土日に政策チラシを地域に配布。国家公務員宿舎については反対とし、跡地については県営公園化を政策に掲げている。星野文男氏も第2弾のチラシには「基地跡地への公務員宿舎建設には反対」と明記し、「基地跡地は自然を残した公園が望ましい」と態度をはっきりさせたことは評価できる。
 朝霞市の最重要課題である基地跡地整備問題について有権者に態度を明らかにしていないのが新人では唯一現市議から立候補する野本一幸氏だ。今回のアンケートも再三のお願いもボイコットし、黙りを決め込んだ。第2号のチラシにも基地跡地問題の記載は一切ない。

◇醍醐氏は跡地政策を有権者に示せ
 現職の神谷裕之氏は基地跡地への国家公務員宿舎建設は反対と第1号のチラシで明言し、緑地公園化を訴えている。終始一貫している跡地政策は評価できる。
 醍醐清氏は誠実な人柄からかアンケートには全問回答をいただいた。回答の大半は「その他」であったが、全て理由を明記している。国家公務員宿舎建設の再開について醍醐氏は「公務員宿舎は縮減すべき。縮減を進めるための再配置については理解している」と民主党中央の事業再開に理解を示している。基地跡地への宿舎建設には「緑を含め、自然を活かした整備を望む」と注文をつけている。

 野本氏を除いた4人に共通しているのは2点だ。一つが「跡地の緑、自然を活かした整備」。二つ目が宿舎に併設される女性センター、児童館、夜間休日診療所は必要だが、「宿舎に併設する必要はない」だ。
 大震災の発生を受け、防災も含めたまちづくりの課題が問われる選挙であろう。基地跡地問題は朝霞市民にとって重要な課題だ。有権者が判断できるように各候補の活発な政策論議をお願いしたい。
 

■ 明日30日、2回目の駅頭募金実施へ
朝霞基地跡地利用市民連絡会では東日本巨大地震被害者支援、被害地復興支援のための救援募金を30日に行うことを決めた。
前回の朝霞駅での行動に続いての取り組みになる。今回は時間帯をずらして同じ朝霞駅南口で行う。時間は午後7時から。
問い合わせは 大野まで 携帯090-5209-9467

跡地への公務員宿舎反対は神谷・田辺・星野の3氏 醍醐・野本氏は回答保留

 朝霞基地跡地への国家公務員宿舎新設に反対は神谷裕之、田辺淳、星野文男の三氏。態度を明確にしなかったのが醍醐清氏。回答拒否が野本一幸氏。市民団体が行った県議選アンケートでこのような結果が出た。

 朝霞基地跡地利用市民連絡会は4月10日投開票が行われる埼玉県議会選挙に立候補を予定している5人に緊急アンケートを行い、一人を除き、4人の方から回答を得た。
 アンケートは朝霞市の顔として整備されるキャンプ朝霞跡地の問題を中心にしている。跡地整備は国家公務員宿舎建設や市役所などの移転計画がある複合公共施設など用地取得費などを含めると300億円以上の大型プロジェクトと言われ、厳しい財政事情の中で基地跡地をどのように整備していくかは朝霞市百年の計に関わる重要課題である。

◇事業再開に国民の声反映は
 昨年十二月、財務省が決めた国家公務員宿舎建設再開の決定に国民・市民の声が反映されたかの問いには神谷、田辺、星野氏が「されなかった」と回答。醍醐氏は「決定について承知していない」と回答留保。
 設問3では、一昨年の事業仕分け判定は宿舎事業再開の決定に反映されたかでは、神谷、田辺、星野氏が「されなかった」と回答。醍醐氏は「判定結果に基づき検討」とし「その他」に回答した。

◇公務員宿舎の優先順位は3人が低い
 設問4では、財政危機の中での公務員宿舎新設の優先順位を尋ねている。神谷田辺氏は「低い」星野氏はさらに強調して「無い」と回答。醍醐氏は「その他」とし、国の決定を良としている。

◇女性センター、児童館などの併設は
 設問7では、公務員宿舎に併設が計画されている女性センター、児童館、夜間休日診療所についてたずねている。必要性については3人が3施設とも必要とし、星野氏は女性センター、児童館は保留。夜間休日診療所のみ必要と回答。
 これらの施設を公務員宿舎に併設する必要性があるかの問いには、4人全員が「併設しなくてよい」と足並みを揃えた。
 設問8では、市役所など公共施設を移転集約して建て替える必要について神谷、田辺、星野氏は「不要」。醍醐氏は「現時点では判断不可」と回答保留した。

◇再三のお願いに応えなかった野本一幸氏
 再三のアンケート協力お願いに応えてくれなかったのが、富岡市長を支えてきた市議会最大会派会長の野本一幸氏。国家公務員宿舎を跡地に受け入れた計画づくり委員も歴任。 ポスティングされた野本氏の最新カラー版チラシにも基地跡地整備のことは一切ふれていない。大きな財政的負担など意見が分かれる課題も多い基地跡地問題。政治家として自分が責任を持って取り組んだ跡地問題については、自信を持って市民へ説明をしていただきたいものです。

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萎えた気持ちを癒やしてくれる 寒い中でも元気に咲く早春の花たち

 東北関東大地震発生から2週間以上たったが心を痛めるニュースが跡を絶たない。海外も含め多くの人たちの懸命な捜査・救援活動に頭が下がる。懸命な捜査にも関わらず、大津波の被害者の全容は不明のままだ。

 福島から朝霞旧4小に避難していたご家族も被災した故郷を復興したいと地元に帰えられたという。電子レンジなどを差し入れた市民の方に丁寧なお礼の電話があったという。故郷には多くの困難が待ち受けているだろうが、ご家族力を合わせ、一刻も早い故郷の復興を祈ります。

 フッと家の周りを見たら、ボケが真っ赤な花を咲かせ、黄色の花をいっぱい付けたレンギョウが鮮やかに光に輝いていた。2週間前は硬い芽が大きく膨らみ、美しい新緑の季節の訪れを告げていた。
 花や緑は萎えた気持ちを癒やしてくれる。力強い芽吹きが勇気を与え、明日へ続く希望の光となるよう信じよう。

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