市民でつくろう! 朝霞基地跡地公園

朝霞市に残された米軍キャンプ跡地。 緑を生かした公園づくりをみんなで考え、参加しましょう!!

2011年06月

凍結解除し、財政危機の中で14階建て682戸 PFI事業で実施方針公表 2014年完成へ

 関東財務局は東京都品川区勝島に公務員宿舎勝島町住宅(仮称)682戸をPFI事業で実施する方針を公表した。

 大変厳しい財政危機の中で、大震災復旧・復興財源をいかに捻出するか、与野党が知恵を絞り、国民も痛みを分かち合おうとしている時、不要不急と批判の多い国家公務員宿舎を新たに682戸も建設することに国民の理解は得られるのだろうか。

 勝島町住宅は2年前の行政刷新会議の事業仕分けで凍結した入札手続き中8事案にふくまれていた。凍結解除し、事業再開するなら国民に対し、説明が必要だ。凍結した事業をなし崩し的に復活させるのは反対である。
 枝野行政刷新担当大臣! しっかりしてください
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公表された主な内容は以下の通り。
「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律」(平成11 年法律第117 号。以下「PFI法」という。)に基づく事業として実施する。

○ 公務員宿舎勝島町住宅(仮称)
A.立地場所 東京都品川区勝島一丁目6番
B.敷地面積 10,038.85 ㎡

○事業スケジュール(予定)
A.契約の締結時期 平成24 年3 月
B.事業期間
(A)設計・建設期間 平成24 年3 月~平成26 年3 月
(B)引渡し 平成26 年3 月
(C)維持管理期間 平成26 年3 月~平成33 年3 月末

○住戸タイプ:住戸数
aタイプ(24 ㎡以上25 ㎡未満・独身用):386戸
bタイプ(34 ㎡以上35 ㎡未満・単身用):148戸
cタイプ(68 ㎡以上70 ㎡未満・世帯用):148戸
(合計682戸)
附 帯 施 設   集会場:110㎡以上

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横浜や都内の公園、先進事例視察・意見交流などの成果 映像や写真などで市民に報告会

 3月に開催予定であったが、大震災発生により順延されていた朝霞基地跡地の公園に関する報告会が3日の午後、コミセンで開催される。
39名の市民が応募した「あさかの公園楽しみ隊」では、昨年11月から12月にかけて、先進事例視察会を3回開催した。

視察と意見交流した公園はテーマ別に
テーマ1 里山を活かした公園として横浜の長屋門公園、舞岡公園
テーマ2 生態系の保全として光ヶ丘公園内の屋敷森と桜丘すみれば自然公園
テーマ3 冒険遊び場として羽根木プレーパークと光ヶ丘のひろっぱプレーパーク

 視察した6箇所はそれぞれ独自の歴史と特徴を持ち、管理運営方式も試行錯誤しながら現在のボランティア中心の管理運営方式を生み出している。
 ポイント、ポイントでアドバイザーとして参加している卯月盛夫早大教授、戸田芳樹東農大客員教授らの有識者からも適切な助言を受け、公園の特徴などをより深く学ぶことができた。

 6箇所の先進事例視察で学んだことをどのように朝霞の公園づくりに活かしていくか、参加者した市民、都市計画課、有識者が3回の意見交換会を重ね、市民向け発表会用にまとめあげた。視察箇所の映像と市民がまとめた朝霞の公園に活かしたいことなどがパワーポイントでわかりやすく紹介される。

  ぜひ、多くの市民の方に聞き、見ていただき、みんなで楽しみながら力を合わせ、基地跡地の公園づくりをしていきたいと願っています。

国民の願いに背を向けた議決 不要不急な公務員宿舎が大事と請願を不採択!

イメージ 1 6月朝霞市議会に市民から提出されていた「国家公務員宿舎建設を中止し、建設資金を東北復興へ」の請願が富岡市長与党の保守系会派の反対で否決された。 
採決結果は以下の通り
◇賛成7名 (日本共産党3名、市民ネット1名、無所属・獅子倉、小山、神谷氏3名)
◆反対9名 (進政会6名、明政会3名)
▲棄権5名 (公明党5名)
請願の採決。起立しているのが賛成。着席しているのが反対議員=27日、朝霞市議会で

 反対討論には進政会を代表して船本祐志氏。主な反対理由として「宿舎建設問題を大震災と絡めて要請するのは違和感がある。復興財源問題は国において論議すべき課題」と主張。
 明政会から小池正則会長と須田義博氏が反対討論を行った。要旨は「跡地問題を大震災復興に絡めて論議するのは間違いであり、不愉快だ。3.11で日本は変わっていない。宿舎建設で朝霞市に税収が期待できる」と、105億円もの血税を注ぎ込む宿舎建設を擁護した。「税収増の朝霞市さえ良ければよい」との主張に聞こえたのは私だけではあるまい。

イメージ 2 賛成討論は討論順に藤井由美子、神谷大輔、小山香、獅子倉千代子、斉藤弘道氏5名が行った。目を引いたのは無所属の獅子倉千代子氏だ。氏は「公務員宿舎は必要。しかし、
大震災の復興には16兆9千億円の多額な財源が必要とされている。厳しい生活を強いられている被災者救援、復興は緊急課題である。公務員宿舎建設には緊急性はない。3.11で日本は変わった。朝霞市民として日本国民として賛成する」と述べました。大変立派な姿勢だと感じました。
請願に賛成討論を行なう獅子倉千代子氏=27日、朝霞市議会で


イメージ 3 大変残念だったのは国会などでは被災者救援や復旧復興の速やかな対応を厳しく政府に求めている公明党の対応だ。この請願に対し5名全員が態度表明を避け、棄権したことだ。公明党が賛成すれば、採択されたのだ。難しい党内事情があるのか知れないが、有権者に説明責任があるのではないか・・・・。
採決時、議場を退出した公明党議員席はからっぽの状態=27日、朝霞市議会で


 国民の多くは、増税する前に無駄遣いや不要不急な事業などを取り止め、その予算を大震災の被災者支援、東北地方の復旧・復興に回して欲しいと願っています。
 さいたま新都心に勤務する公務員に新たに850戸も宿舎が必要であるとの根拠は一切示されておりません。
 国の言うがままに国民の大切な税金を被災者救援、復旧復興に回さず、緑を切り倒し、必要性の全く低い国家公務員建設に固執する富岡市長と市議会保守系市議は大震災後の社会変化に真摯に向き合うことが求められます。

庁議及び政策調整会議の会議録及び会議資料を公表へ

 朝霞市は27日、パートナーシップによるまちづくりを推進するため、庁議及び政策調整会議の会議録及び会議資料を公表することを決めたと発表。
 同市は市民の皆さんに対し市の意思決定過程を明らかにし、公正で透明性のある市政の運営に資することを目的として実施するとしている。

 県内他市で、会議自体を公開している自治体は、新座市のみ。
会議結果をホームページに掲載している自治体は、さいたま市・所沢市・和光市・新座市の4市である。

公表開始の時期/2011年5月16日開催の政策調整会議から
公表方法/
・会議録(市ホームページに掲載するほか市役所3階市政情報コーナーで閲覧できる。)

・会議資料(市役所3階市政情報コーナーで閲覧できる。)

市ホームページは
http://www.city.asaka.saitama.jp/yokoso/plan/tyogi-kekka.html

アスベスト除去は4つの建物が対象 工期は7月末 その後ダイオキシンなど除去へ

イメージ 1 キャンプ朝霞跡地の国家公務員宿舎予定地3㌶の汚染物質除去が今週から始まる。
現地に掲示された予定表によれば、27日から建物解体作業準備、28日からアスベスト除去工事とある。
予定表の隣に掲示された「建築物等の解体等の作業のお知らせ」によれば、工期は7月30日まで。作業に当っては、湿潤化措置、ポリシート養生による隔離、保護具・保護衣の着用等を行なうと記載されている。

 アスベスト除去は検出された4つの建物が対象。2年前の住民説明会で配布された資料によれば、対象アスベストは「石綿含有保温材、断熱材(レベル2)」とされ、該当建物の内部の作業場所を隔離する。シートやテープなどで建物の各出入り口・窓等の開口部を密封し、室内を負圧状態にして、作業中の粉じんが外部に漏れないようにするという。
 石綿を含有する保温材や断熱材に飛散防止剤(湿潤薬剤)を吹き付け、石綿の飛散を防止するとしている。
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 6月市議会でも藤井由美子議員が指摘したように、酷暑季の作業となる。作業員は福島原発事故でおなじみになった作業スタイルで、密封した建物内の作業となる。当然、冷房はない。作業員の健康管理などに十分留意していただきたい。さらに、外部への流失には細心の注意が必要である。

 今回の作業に当っては住民説明会開催を申し入れたが残念ながら拒否された。今後始まるダイオキシンなどの土壌汚染物質除去など規制値以下の値でも有害と指摘されている。今回は規制値以下は除去対象外とされている。心配する声がある。国、朝霞市、大林組は市民に対し、丁寧な説明が必要である。

6月市議会での関連質疑補足 単身赴任者なども住民票を朝霞市へ異動 納税心配なし?

 昨日のブログで紹介できなかった一般質問の何点かについて補足します。
【基地跡地関係】
Q:県議選の結果について
A:選挙結果を持って直ちに公務員宿舎反対が民意であるという受け止め方はできない。
Q:入居者は市民税を朝霞市に収めるか
A:財務省は入居者に必ず、住民票を朝霞市に移動させると市長に約束した
Q:再開に当たっての住民説明会の開催
A:国に対し住民説明会を開催するよう要請を行った
Q:付帯施設の今後の進め方は
A:事業再開を待って、付帯施設の協議を国と開始。それ以前に医師会などと協議は進める
Q:女性センターの名称を男女共同参画センターへ
A:答申を受けて決定。変更はしない。愛称は今後の課題
Q:休日夜間診療所は付帯施設以外考えられないのか
A:医師会との協議を踏まえ、休日夜間診療所の設置ともに、地域医療の拠点として最も有効な設置方策を引き続き検討する

【防災その他】
Q:高齢者に熱中症計配布を
A:新座、熊谷の2市で実施。今後の研究課題
Q:防災メール等の活用を
A:ツイッターを採用して、情報発信した
Q:食品販売店などとの災害時応援協定締結を
A:検討したい
Q:防災井戸について
A:2箇所の深井戸所有者と協定。11箇所ある市有井戸も自家発電対策済み。浅井戸は飲料用として未検査である。
Q:宮戸などの公設民営保育園で保育士の退職が目立つが
A:宮戸では昨年度、職員約30名のうち21名がやめた。きちんと指導したい

他にも重要な質疑があったが、長時間に及んだため、メモしきれていない。

■ 27日、市議会最終日 請願など採決へ
6月朝霞市議会は27日、最終日を迎え、各議案に対して採決が行われる。注目されるのが市民から提出された「公務員宿舎建設予算を大震災の復旧、復興へ」などの請願の扱い。請願が審査された常任委員会では賛否を明らかにしなかった会派や各市議の態度が大変注目されます。
 時間が取れたら傍聴してみませんか。開会は9時からです。

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