名前の由来となった声だ。
チドリ科で水田や畑などに生息する留鳥。
繁殖地は局地的という。
ケリの珍しい写真だ。
恥ずかしながら名前を聞くのも、姿を見るのもはじめだ。
誰でも知っているツバメと余り知られていないケリ。
ツバメ(燕) 巣材の泥を集める
ツバメ(燕) 巣材の泥を集める
東京新聞2012年6月29日群馬県板倉町の農耕地で23日朝、巣材の泥をくわえるツバメ。数羽が何回も飛来し枯れ草とともに集めていた。唾液を混ぜて作るという。2回目の繁殖で巣を補強するのだろうか。紺と黒、赤褐色の姿が鮮やか。
高級な中華料理で知られる「燕の巣」はアマツバメ科のアナツバメ類の巣を使う。ほぼ唾液腺からの分泌物だけで巣が作られるという。泥と枯れ草の巣では食材に適さない。全長17センチ。
(写真と文・堀内洋助)
(写真と文・堀内洋助)
ケリ(鳧) 梅雨晴れの水田で
ケリ(鳧) 梅雨晴れの水田で
東京新聞2012年6月22日梅雨の晴れ間が広がった15日、群馬県板倉町の水田の畔(あぜ)で大きな伸びをするケリ。翼を広げると白黒のパターンが鮮やか。移動途中に水田で採餌する15羽の群れに偶然出会った。しばらく観察すると突然「ケリッケリッ」と激しく鳴いた。名前の由来となった声だ。
チドリ科で水田や畑などに生息する留鳥。繁殖地は局地的で、早春から田んぼなどに営巣する。黄色く長い足が印象的。全長36センチ。
(写真と文・堀内洋助)
(写真と文・堀内洋助)