憲法の大切さを 憲法カフェで学び直してほしいものだ!!
久しぶりに朝霞市議会を傍聴した。28日は市議会最終日。提案されていた議案が一括質疑、討論、採決される。私たちが提出していた「日本国憲法九条改正は慎重に取り扱うよう国に意見書を提出して下さい」という請願が採決されるのでどのような意見が各会派からだされるのか、関心があった。
◇補正予算への修正案評価
議会事務局に審議スケジュールを確認すると「議案が多いので、はっきりしない。午後2時過ぎあたりでしょうか」とのあいまいな回答。2時過ぎに議場に着く。まだ最初の議案「2017年度一般会計歳入歳出決算認定」の審議中。議場正面の議長席横には以前は無かった「日の丸」が掲げられている(写真)。長らく議場を見て来た私にはとても違和感を感じた。
補正予算の審査で市民派無所属市議から修正案が提出された。大阪北部地震でブロック塀倒壊により児童が犠牲になった。危険なブロック塀の撤去補助金に合せ、塀の再建費用を加算しようという修正案。提案に対し、保守系若手市議2人が内容はともあれ、自分の言葉で質疑をしたのはとてもよいことだ。議会は自由で活発な論議が一番大切だ。
朝霞市議会は与党系市議が市執行部より討論原稿の提供を受け、まるごと読み上げるという悪習がばれ、出直し議会になるはずであった。しかし、相変わらず、与党系市議の討論は、庁内資料そのものを読んでいるように私には聞こえた。慣れない漢字に詰まりながらの討論には傍聴席から失笑が漏れた。
◇憲法カフェで学び直してほしい
夜は別の所用があり、6時前に議場を出た。この段階ではまだ請願審査には入っていなかった。ライブで見られなかったのはとても残念であったが、知り合いの市議、傍聴した方から聞いた内容は以下のとおり。
私たちが提出した「9条改正は慎重に」の請願は、残念ですか賛成少数で不採択となった。賛成は共産党3人、国民民主党1人、市民派無所属3人の計7人であった。反対討論に立った船本市議(絆)は「この憲法はアメリカから押し付けられたもので70年も経って古くなっている。今、立派になっている自衛隊を憲法に明記するのは当然だ」と述べたという。賛成市議からは「朝鮮半島の情勢は平和へ向かっている。この請願は慎重に取り扱ってくれというお願いだ」などの趣旨の討論がなされたという。保守系会派輝政会に所属する山下議員(国民民主党)が賛成したことは評価できます。残念だったのは公明党であった。
傍聴していた市民からは「賛成してくれた方は自分の言葉で語っていましたが、反対の人は言い古された理念でしか言えません。勉強不足の市議の方、憲法カフェに来て一緒に憲法を学んでほしい」と感想を語ってくれました。