朝霞市内の景観行政について話し合う第1回朝霞市景観審議会が市役所で開かれたので傍聴した。
景観審議会は通常年
2回しか開かれない。

何回か傍聴しているが、事務局提案がわりとすんなり承認される審議会だ。

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しかし、今回は違った。

意見続出の審議会になり、2時間近くも論議があり、活発な審議になった。

議題は三つ。

一つ目の「景観まちづくりの取組状況について」は報告のためか数問の質問が出されたが特に議論はなし。

◇「鳴子踊り」団体は景観づくり団体か

二つ目「景観づくり団体の認定について」で市内13番目の景観づくり団体として新規申請があった「朝霞なるこ遊和会」の取扱いである。
この団体が景観づくり団体として基準に照らしてふさわしいかという点。「鳴子踊り」団体は
90団体もあり、これらの団体が補助金目的に一斉に申請したら基金は枯渇してしまう。
特に今回の補助金交付金に関する取扱い基準の第
2(6)「市長が必要と認める者」適用による特例扱いも問題視された。

結局、認定は見送られ、申請内容を事務局で再検討することになった。

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◇黒目川が景観づくり重点地区に

最後の議題は、黒目川沿川エリアの「景観づくり重点地区について」だ。
今年の
2月にシンボルロード周辺エリアが重点地区に指定されており、市内2件目の重点地区に指定しようというもの。
エリアは黒目川花まつりの会場周辺、新高橋から浜崎黒目橋の間、溝沼郵便局から朝霞市斎場までの区間と言った方が判りやすい。
この区間の河川両側
20mの範囲が指定エリアだ。
委員から「地権者への周知・承諾」「朝霞台駅からのアプローチ」「橋を重要公共施設に指定を」等々様々な意見、提案がなされた。
今後の取扱いは都市計画審議会を経てパブコメに付せられる予定とのこと。市民説明会もぜひ開催してほしいものだ。


◇基準に沿った適用を
最後の報告事項で一波乱ありました。

景観形成補助金の活用事例として島の上公園にウッドデッキを設置するとの報告。
かみついたのが当審議会長の堀東大教授。景観の第一人者の方だ。
島の上公園 WDイメージ図 20201912

大きなデッキを平面上に設置しても良好な景観視点にはならないと指摘。
自らホワイトボードに図示して説明してくれた。

なるほど、その通りですね。

さらに補助金対象企業が景観づくり認定団体に登録されておらず、ここでも「市長が必要と認める者」適用も問題となった。
審議会として補助金対象企業を認定団体にするような処置を事務局に求め、事務局も検討することになった。

審議会は時としてはしゃんしゃんで終了が多い中で活発な論議が聴けた審議会てあり、楽しく真剣に傍聴できました(^_-)-